おもわずニコッと! イタリア人母親デザイナーのチャリティTシャツがいい趣味してます。
3月下旬のこと。
我が国の大都市の知事さんがテレビ放映の中で、「ロックダウン(都市封鎖)」「オーバーシュート(感染爆発)」「ステイアットホーム(家にいましょう)」と次々に英単語を繰り出して情勢を説明している様子が、どうにも居心地が悪くてですね。
「この切迫した社会情勢のときに、国民(都民?)全員には理解されにくい特殊用語を多用するってなに??」。
同時期に河野太郎 防衛大臣がツイッターで、「なんでカタカナ?」とつぶやき大きな話題になりました。
多くの政治家が唐突に海外直輸入言葉を使いはじめたことへの提言。
「日本語訳できるんだから、わかりやすく大衆に伝えるのが我々の仕事でしょ?」
そういうことなのでしょう。
河野氏の一言に心の中で拍手しちゃいました。
(ふだん嬉々としてカタカナを使いまくるファッションライターのくせに)
ただ「ステイアットホーム(ステイホーム)」だけは、音の響きがいいのか世の中に定着したようですね。
私もすっかり慣れて思考回路に組み込まれ、
「ステイホームだしなあ……外に飯食いに出るのやめるかー」
なんてフレーズが自然に頭に浮かぶように。
さて、
今回ご紹介するのはイタリアのモードブランド「Plan C(プラン シー)」の、医療機関をサポートするチャリティアイテム。
Tシャツ3図案(各白、黒)、エコトート3図案の、日本限定カプセルコレクションです。
1アイテムにつき¥2,000が、イタリア・ミラノの「聖パオロ&カーロ病院」及び、日本の国際的な医療ボランティア団体「ジャパンハート」へ寄付されます。
日本在住の人が購入し、苦境が続くイタリアをサポートする仕組みです。
Tシャツの絵が! ゆるゆるでほんわか!
暗くなりがちな心を和らげてくれる素敵さです。
メッセージTシャツかくあるべし。
イラストはミラノ在住のイラストレーター、GGTが描いていますが、登場するキャラクターはプラン シーが毎シーズン使っているアイコン。
上写真のソファーに座る3角形キャラは、同ブランドのデザイナーであるカロリーナ・カスティリオーニの小さな娘マルガリータが描いた、「空想上のお友達のビアンカ」。
下に掲載したTシャツの丸キャラは、同じくマルガリータが描いた「お兄ちゃんのフィリッポ」。
そう、この絵は女性デザイナーの家族の競演でもあるのです!
さらにこの一家にはもうひとつの重要なルーツが。
2019年に誕生したプラン シーのカロリーナは、人気ブランド「マルニ」を創業して2016年まで率いた女性デザイナーのコンスエロ・カスティリオーニの娘。
色彩感覚がバツグンで、キュートでスマイリーなセンスは母親譲りなんですね。
服は基本的にレディス展開のみで、甘くないスポーティな作風がモード好きの心を掴んでいます。
(掲載のチャリティTシャツは男女兼用)
Tシャツは白、黒ともにS・M・L展開。
トートは1色でワンサイズ。
現在の先行販売先は、
◇エル・ショップ
5月中旬より、
◇エストネーション オンラインストア
◇阪急百貨店公式通販 Hankyu FASHION
◇三越伊勢丹オンライン
などでも販売される予定。
絵とハッシュタグはまさに現在進行系ですから、社会が元に戻ったときにも活用できるかがちょい悩みどころ。
それでも購入したくなる魅力たっぷりです。
同ブランドについては、Pen Onlineの以下の記事もご参考に。↓
Vol.54 イタリアで5歳の娘が7歳の兄を描いたら、デザイナーのママが服にしちゃいました!
それでは今回の最後に、私物のプラン シーをご覧くださいませ。
本来の用途は化粧品を収める、バニティケース。
カメラ用品を詰めて仕事デスクの横に置いてます。
好きなんですよね〜やっぱり。
最高にクールなグラフィックだと思っておりますよ。
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